部屋の手すりを取り付けるために 椅子を利用することにしました。 椅子に直接 ブラケットで手すりを取り付けると 簡単に取り外せなくなります。 それでは、 椅子は椅子として使えません。 すぐ取り付けられて すぐ外せる そしてどこにでも取り付けられるようにする 必要がありました。 そのように取り付けるためには、 どうすればいいか 考えました。 そこでホームセンターへ行って 手すりの部品を見て回りました。 壁に取り付けるブラケットや 手すりを自在に曲げるエルボなど いろんな部品がありました。 しかし壁に取り付けるブラケットは 取り付け取り外しは 容易ではありません。 普通の方法では出来ないのです。
手すりの向こう側に 行けない欠点は 行く必要がない間は 表面化しません。 しかし、 母の介護のために 同じ部屋に就寝する様になると 解決しなければならなくなります。 どうすればいいのでしょうか。 手すりの片方は トイレの入り口の 壁についているます。 もう片方が問題なんです。 ベッドに取り付いていては またがなければならないので 別に支柱となるものを作る必要があります。 新たに作ると お部屋が狭くなってジャマです。 お部屋にあるもので代用できないかと 考えました。 お部屋を見渡すと 机と椅子がありました。 私は 椅子が良いと 思いました。
ベッドに取り付けた手すりに ネジでポッチのような 出っ張りを作り 棒に取り付けた 穴の開いたブラケット (ポッチ受け)を 嵌め込みます。 トイレ側も同じようにして 棒をトイレからベッドの頭側まで 取り付けました。 昼間は取り外して お部屋の片隅においておきました。 夜間は取り付けて トイレに行く時の手すりとします。 こんな風にして 一応完成したのですが これには大きな問題があります。 手すりを設置している時には お部屋の向こう側 窓側には 手すりをまたがないといけません。 それともうひとつは ベッドの頭側から付いているので ベッドの中ほどで 立ち上がろうとしますので 手すりまで 相当の距離があるのです。
手すりをベッドから トイレまで取り付けるのです。 トイレの周りには 手すりはすでに付いていました。 でもベッドには 手すりなど付いていません。 それでまずベッドに手すりを付けることにしました。 幸運なことに ベッドは宮付き (ベッドの頭側のところに 棚が付いているタイプ) だったので その側板に 手すりを取り付けました。 その手すりのところに ブラケットを付けて 差し込むようにします。
そんな千代も 段々歳を取り 80代後半になると 足腰も弱くなってきました。 そんなある日の夜 千代は よろけて ベッドの横で転けてしまったのです。 千代は 永く農業などの重労働をしてきたせいもあって 千代は 腰が曲がっていました。 そのため 低い姿勢だったので さしてケガなどありませんでした。 これを聞いた悟は ベッドから トイレまで 手すりがあればいいのだと思いました。
どこにでも設置できる手すり便利ですよね。 私が特許申請中のこの手すり どの様に考え出されたか その経過を 小説風に書いてみます。 実録でないので 時間の経過や 登場人物は仮名です。 しかし内容は殆ど真実です。 あれは今から2年前の出来事です。 悟の母は 90歳になりました。 母の名前は 千代と言います。 千代は 一代で 億の財産を作り上げた才女です。 千代の母は 87歳で亡くなっていて 千代の家系は 健康で長生きの家系でした。 しかし 90歳にもなると 寄る年波勝てず 足腰が弱くなっていました。 大正生まれの 千代のことですから 生まれたときから お布団で寝ていたのですが 70歳の時に 胃がんになって 病院に入院したときから ベッドになりました。 ベッドの方が 便利なのがわかったからです。 ベッドになって もっと良かったことは 78歳の時にやってきた 地震です。 千代が寝ていた 6畳の部屋には タンスとかファイルを入れるロッカーなどが所狭しとあったのですが それが倒れてきたのです。 もし万一ベッドで寝ていなかったら 下敷きなっていたのですから。 千代は 悟に 「つくづくベッドは良いもの」と いつも言っていました。
私が発明したこの手すり
便利ですよ
一度見て下さい。
部屋のどこにでも設置できる手すりの
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例えば写真のような寝室の隣におトイレがある時ベッドからトイレまで2mくらい離れています。
元気なときは2mくらいの距離は問題になりません。
でも足腰が弱くなって
その上夜寝ぼけていた場合はどうでしょうか。
2mとは言えちょっと大変です。
それで手すりが必要です。
図面で言えば
こんな風です。
写真では
ベッドからトイレ
トイレからベッドの写真です。
この手すりは
お部屋にある椅子や
特別に作ったコの字型支持具を使っています。
例えば椅子なら
こんな風に取り付けます。
写真ではわかりづらいですが、椅子が不用意に動かないようにするため
ステンレスのワイヤで固定しています。
模式図なら
こんな感じです。
椅子だけではなく
専用のコの字型支持具の場合は
通路としても使えます。
模式図では
これです。
図では片方を手すりに取り付けていますが壁に専用の支持具に取り付けることも出来ます。
手すりを設置しても
介護者は支障なくベッドに近づけることが出来ます。
特にコの字型支持具ではそれは容易です。
手すり